うつ病に対する頭蓋電気刺激(CES)治療の概要
頭蓋電気刺激(CES)は、米国食品医薬品局(FDA)によりうつ病、不安障害、睡眠障害の治療法として承認されている非侵襲的な電気刺激療法です。抗うつ薬と単独で、または併用して使用できます。
歴史
電気療法の最初の記録は1世紀にさかのぼり、医師がウナギを用いて痛風を治療したとされています。現代のCESは、欧州やラテンアメリカで40年以上にわたり使用されてきましたが、米国での普及は比較的限定的です。
作用機序
CESがどのように効果を発揮するかは完全には解明されていませんが、脳の辺縁系を刺激し感情の調節に影響を与えると考えられています。また、セロトニンやアセチルコリンの分泌が増加し、不安や抑うつ症状が軽減されるとされています。
治療プロセス
治療は、耳の後ろまたは耳たぶに電極を装着し、電流を流すことで行います。1回のセッションは20〜45分で、通常は毎日実施します。初期の治療期間は、1日2回のセッションを行うこともあります。症状が再発した場合は、再度治療を行うことが可能です。
副作用
報告されている副作用は極めて少なく、治療中にめまいやふらつきを感じることがありますが、使用電流を下げることでほとんど解消できます。
留意点
米国では他国に比べCESの利用は少ないですが、従来の薬物療法や心理療法で十分な効果が得られない場合、代替または補助的な治療として有効な選択肢となります。
