認知症患者の抑うつ評価:コーネル尺度(CSDD)の概要と使用法
コーネル抑うつ尺度(Cornell Scale for Depression in Dementia: CSDD)は、認知症患者における抑うつ症状を評価するための臨床検査です。認知症は様々な疾患に起因する脳機能の低下を指し、抑うつの有無は患者の生活の質に大きく影響します。
評価は、患者本人と介護者へのインタビュー、および観察に基づいて行われ、以下の5つの領域に分かれています。
1. 気分関連の兆候
不安、悲しみ、イライラの程度や、楽しい出来事に対する反応の変化を確認します。
2. 行動障害
興奮、興味の喪失、会話や動作の減少など、抑うつに伴う行動変化を評価します。
3. 身体的徴候
食欲減退や体重減少、エネルギー不足といった身体的変化の有無を確認します。
4. 循環機能(睡眠)
入眠困難や夜間の頻繁な覚醒など、睡眠パターンの変化を調べます。
5. 思考障害
自殺念慮、悲観的な考え、自己評価の低下などを評価します。
採点方法
CSDDは全19項目で構成され、各項目は次のように採点します。
- a:評価不能
- 0:なし
- 1:軽度または断続的
- 2:重度
合計スコアが12点を超えると、抑うつが疑われます。
