動揺性うつ病の治療法
歴史
動揺性うつ病(旧称:メランコリア・アジタタ、混合性躁うつ)は、重度うつ病と診断された後、数週間から数か月の間に不安・怒り・興奮といった症状が現れる形態です。診断基準は、主要うつエピソードに加えて、以下のうち二つ以上が認められることです。
・運動性興奮
・強い内的緊張感
・制御できない思考の奔流
タイプ
米国精神医学ジャーナルによれば、動揺性うつは双極性障害患者に多く見られ、約20%の双極性患者が併発しています。
心理療法
薬物療法が必須である一方、動揺性うつに熟達した臨床心理士による定期的な心理療法も重要です。初期は週1回のセッションを行い、症状が安定すれば2週間に1回へと間隔を調整します。
向精神刺激薬
メチルフェニデートなどの向精神刺激薬は、薬理作用が速やかに現れるため、長期にわたり使用できる利点があります。刺激薬を使用する際は、精神科医との定期的な診察を欠かさず、投薬量や副作用について相談することが必要です。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
セルトラリンやシタロプラムなどのSSRIは、動揺性うつに対して高い有効性が報告されています。研究によれば、SSRIで治療された患者の70%以上が症状改善を示しています。
鎮静薬
多くの医師は鎮静薬の使用に慎重ですが、症状が重度の場合はハロペリドール、リスペリドン、オランザピンなどが処方されます。耐性が形成されやすく、用量増加のサイクルに陥りやすいため、慎重なモニタリングが求められます。
予後
薬物療法と心理療法を組み合わせ、精神科医・臨床心理士・主治医が連携して経過観察することで、動揺性うつは高い回復率が期待できます。
