抗うつ薬で体重が増えるのはなぜ?

うつ病の症状がある場合は、まず専門家に相談し、適切な治療を受けることが大切です。抗うつ薬は気分を安定させる効果がありますが、長期間使用すると体重が増えることがあります。体重増加は、うつ状態をさらに悪化させる要因になることもあります。

どの抗うつ薬が体重増加しやすいか

  • ほとんどの抗うつ薬は体重増加を副作用として挙げていますが、薬の種類によって増えやすさに差があります。三環系抗うつ薬やモノアミン酸化酵素阻害薬(MAOI)は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)よりも体重増加のリスクが高いとされています。ただし、長期使用のパロキセチン(パキシル)は、他のSSRIと比べて体重増加しやすい例外とされています(Daniel Hall‑Flavin医学博士の見解)。

体重増加が最も起こりやすいのは誰か

  • 抗うつ薬を服用する人の約25%が体重増加を経験します。個人差は大きいものの、服薬開始後1週間以内に体重が増えた場合、以降の増加が大きくなる傾向があります。

相対的な体重増加

  • うつ病の症状で食欲が低下している人は、薬の効果で気分が改善すると食欲が戻り、通常の食事量に戻ります。その結果、体重が増えることがあります。

体重増加の原因は何か

  • 抗うつ薬が体重増加を引き起こす正確なメカニズムは完全には解明されていませんが、食欲や代謝に影響を与えると考えられています。脳内の神経伝達物質は気分だけでなく食欲も調整しているため、薬がこれらのバランスを変えることで体重が変動するとされています。患者の報告では、食事量は変わらないのに体重が増える(代謝変化)ケースや、常に空腹感を覚える(食欲変化)ケースがあることが示唆されています。

対策は何か

  • 体重が増え始めたと感じたら、主治医に相談して薬の変更を検討しましょう。ウェルブトリン(ブプロピオン)やパキシルは体重増加しやすいとされ、一方でエフェクサー(ベンラファキシン)、ゾロフト(フルオキセチン)、セルゾン(トラゾドン)は増加が少ないか、ほとんどありません。ただし、薬を変えるとうつ症状のコントロールが変わる可能性があるため、医師と慎重に検討する必要があります。

健康的な食事と運動

  • 抗うつ薬で体重が増えても、バランスの取れた食事を心がけましょう。カロリーを極端に制限すると脳内の化学バランスが乱れる恐れがあります。栄養価の高い食品を選び、必要ならば医師や管理栄養士に相談してください。また、適度な運動を取り入れることで、薬による体重増加を運動による脂肪燃焼で相殺できる可能性があります。

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