シンバルタ(デュロキセチン)過剰摂取について
シンバルタ(デュロキセチン)とは
シンバルタは、うつ病、全般性不安障害、線維筋痛症、糖尿病性末梢神経障害性疼痛などの治療に用いられる、選択的セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SSNRI)です。デュロキセチンという有効成分を遅延放出カプセルで 20 mg、30 mg、60 mg の3種類が提供されています。適切な用量と薬剤相互作用のチェックは、過剰摂取を防ぐ上で極めて重要です。
過剰摂取の症状
主な症状は以下の通りです。
- 極度の眠気
- けいれん、失神
- 心拍数の増加、胸部の不快感
- 嘔吐、血圧の急変(低血圧または高血圧)
- 重症例では昏睡状態
上記の症状が見られた場合は、速やかに医師に連絡し、必要に応じて救急車を呼んでください。
セロトニン症候群
過剰摂取により体内のセロトニン濃度が異常に上昇すると、セロトニン症候群を引き起こすことがあります。症状は以下の通りです。
- 興奮、不安、落ち着きのなさ
- 下痢、嘔吐、発熱
- 心拍数の急増、血圧変動
- 幻覚、協調運動障害、反射過敏
疑わしい場合は、直ちに毒物情報センター(電話番号: 1‑800‑222‑1222)へ連絡し、意識不明や呼吸停止の場合は 911 に通報して応急処置を行ってください。
治療法
治療は症状と検査結果に基づき個別に行われます。主な対処は次のとおりです。
- 24時間以上の入院観察
- 胃腸からのデュロキセチン吸収を抑えるための活性炭投与
- セロトニン症候群が認められた場合は、抗ヒスタミン薬シプロヘプタジンや体温管理による対症療法
- 他薬剤との相互作用を確認し、再発防止策を講じる
予防と推奨事項
米国国立衛生研究所は、過剰摂取防止のために「可能な限り最低用量で処方する」ことを推奨しています。患者は以下を実践してください。
- 服用中の処方薬・市販薬をすべて医師に報告する
- 近くの毒物情報センターの電話番号を携帯電話や目につきやすい場所に保存する
