光療法(ソーラーランプ)と鬱病

光療法は、季節性情動障害(SAD)をはじめとするさまざまなうつ症状の治療法です。太陽光に近い強い光を放つソーラーランプ(ライトボックス)を一定時間浴びることで、症状の緩和が期待されます。米国メイヨークリニックは、光療法はFDAの承認は受けていないものの、SADの第一選択治療と位置付けています。副作用は稀ですが、使用時にはいくつかの注意点があります。

SAD(季節性情動障害)

季節性情動障害は、季節の変わり目に毎年繰り返されるうつ症状が特徴です。米国精神医学協会(NAMI)によると、ほとんどのケースは日照時間が減少する冬に症状が現れます。まれに夏にうつが出る人もいますが、稀です。冬季の主な症状は、持続的な悲しみ、過眠、疲労、社交的な引きこもり、好きな活動への興味低下などです。

対象となるうつの種類

光療法はSADだけでなく、産後うつや強迫性障害(OCD)などの不安障害、月経前不快気分障害(PMDD)にも有効とされています。

光療法(フォトセラピー)とは

光療法は、白色光を放つ専用のソーラーランプやライトボックスを毎日使用する治療法です。全スペクトルの電球だけでは効果が不十分な場合があります。NAMIによると、SAD患者の50〜80%が光療法によりうつ症状が改善するとされています。場合によっては抗うつ薬と併用することもあります。

使用上の注意点

市販のソーラーランプは多数ありますが、うつ治療に用いる場合は「1万ルクス(10,000 lux)の光量」を提供し、紫外線をカットできる製品を選びましょう。環境治療センター(CET)は、ピアレビューされた臨床試験で効果が確認された製品の購入を推奨しています。

使用方法(投与量)

光量が10,000 luxであることに加え、ランプは目の高さかやや上に配置します。1回のセッションは症状の重さに応じて20分〜1時間が目安です。NAMIは、朝に光療法を行うと体内時計(概日リズム)の調整に役立ち、効果が高まるとしています。

副作用と注意点

副作用は稀ですが、頭痛、吐き気、イライラ感が報告されています。双極性障害や、SADが軽躁・躁エピソードを伴う場合は、光療法が躁状態を誘発することがあります。その場合は気分安定薬と併用する必要があります。

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