子どものうつ病治療に用いるレキサプロ(エスシタロプラム)の概要

作用機序

レキサプロ(エスシタロプラム酸塩)は、脳内の神経伝達物質セロトニンの分解を抑制し、セロトニン濃度を上昇させます。これにより、気分、食欲、睡眠、疼痛感覚、性欲などが調整され、うつ症状の緩和が期待されます。

適応症

米国食品医薬品局(FDA)は、2009年初頭に12歳から17歳の子どもを対象にレキサプロの使用を承認しました。通常、2週間以上にわたり以下の9項目のうち5項目以上が持続的に認められる場合に処方されます。

  • 普段の活動への興味・関心の喪失
  • 抑うつ気分
  • 体重または食欲の著しい変化
  • 不眠または過眠
  • 不安や鈍さ
  • 疲労感の増大
  • 罪悪感や無価値感
  • 思考の遅延や集中力低下
  • 自殺念慮・自殺行動

投与量

初回投与は1日10 mgを1回服用します。症状が3週間以内に改善しない場合、米国国立医学図書館のガイドラインに従い、1日20 mgに増量することがあります。

治療期間

通常、最低でも8週間は継続して服用します。症状が改善し薬剤を中止する際は、セロトニン濃度の急激な低下を防ぐため、医師の指導のもと徐々に減量します。

副作用

子どもに多く見られる副作用として、背部痛、嘔吐、鼻づまり、尿路感染症の増加があります。また、治療開始数週間は自殺念慮や自傷行為のリスクが高まるため、注意が必要です。

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