英国でうつ病と線維筋痛症に用いられる薬と治療法

英国の国民保健サービス(NHS)は、うつ病と線維筋痛症の治療に薬物療法、生活習慣の改善、補完的療法を組み合わせて提供しています。以下では、イングランドで一般的に使用されている薬剤と各種治療法についてまとめました。

線維筋痛症の薬剤

  • 主に鎮痛剤、筋弛緩剤、抗うつ薬が処方されます。鎮痛剤は市販のアセトアミノフェン(パラセタモール)や、必要に応じてコードリンなどの処方鎮痛剤が用いられ、痛みを和らげ日常生活を支援します。筋弛緩剤(例:カリソプロドール、チザニジン)は睡眠改善を目的に使用されます。抗うつ薬は、気分改善ではなく神経伝達物質の増加による疼痛緩和効果を期待して処方されます。

線維筋痛症の治療法

  • 慢性的な疼痛と疲労に対処するため、鍼灸、オステオパシー、アロマテラピー、マッサージなどが薬物と併用されます。温水を用いたハイドロセラピーは関節への負担を軽減し、痛みを緩和します。また、リラクゼーション、カウンセリング、認知行動療法(CBT)により、精神的な側面へのサポートも行われます。

線維筋痛症とリリカ(Lyrica)

  • Lyrica(プレガバリン)は、線維筋痛症の疼痛と睡眠障害を同時に緩和する処方薬で、GP(一般医)からのみ入手可能です。副作用としてめまい、吐き気、体重増加が報告されており、全ての患者に適応できるわけではありません。

うつ病の薬剤

  • 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)—例:シタロプラム—が主に使用され、脳内のセロトニン濃度を上げて気分を安定させます。その他、三環系抗うつ薬(イミプラミン、ドチエピン)や、セロトニン・ノルエピネフリン再取り込み阻害薬(SNRI)も処方されます。薬剤の使用は必ずGPの管理下で行われます。

うつ病の治療法

  • 薬物療法に加えて、認知行動療法、不安管理、カウンセリングなどの対話療法が効果的です。対人関係療法は、患者と職場・パートナー・家族との関係を見直すことで症状改善を図ります。NHSはこれらの組み合わせが治療成功率を高めると報告しています。

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