高齢者の衰弱(Failure to Thrive)の診断方法
概要
高齢者における「Failure to Thrive(衰弱状態)」は、慢性疾患や機能障害などが原因で、徐々に身体機能が低下し、食欲や飲水意欲が失われる状態です。入院患者の約60%に見られます。
診断手順
- 体重測定:基準体重から5%以上の減少が客観的基準とされます。
- 認知・抑うつ・身体機能・栄養状態の初期評価:これらは予後を予測する重要な因子です。
- 問診と身体診察:基礎疾患や臓器不全など、症状の原因となる疾患を探ります。
- 服薬レビュー:多剤併用が多い高齢者では、薬剤相互作用や副作用が症状に関与している可能性があります。
- 心理社会的評価:特にうつ病の有無を確認します。Mini‑Mental State Examination(MMSE)は有用です。
上記のステップを順に実施し、総合的に評価することで、適切な治療やケアプランの策定が可能になります。
