ノルトリプチリンが体重増加を引き起こす理由

概要

ノルトリプチリンは主要うつ病の治療に用いられる三環系抗うつ薬です。脳内のセロトニンやノルエピネフリンの再吸収を阻害し、気分を改善しますが、非特異的な作用により体重増加などの副作用が生じることがあります。

生化学的要因

ノルトリプチリンは、食欲増進や代謝低下により体重増加を引き起こすことがあります。2003年7月のCleveland Clinic Journal of Medicineに掲載されたDeshmukh医師とFranco医師の研究では、満腹感に関与する受容体がブロックされ、体脂肪の利用が抑制されることが示唆されています。この結果、炭水化物への欲求が高まり、体脂肪の調節が乱れると考えられます。

気分改善と食欲

うつ病は食欲増加や過食を招くことがあります。うつ状態の患者は食べ過ぎて体重が増えることがある一方、逆に体重が減少するケースもあります。ノルトリプチリンによって気分が改善されると、食欲が回復し、体重が元の水準に戻るか、さらに増加することがあります。

考慮すべき点

メイヨークリニックの精神科医David K. Hall‑Flavin医師によれば、体重増加は必ずしも薬剤だけが原因ではなく、他の疾患や状態がうつ病様の症状を引き起こすことがあります。

予防・対策

ノルトリプチリン服用中に誰が体重増加するかを予測することは困難です。服用開始数週間で体重が増える人は、以後も体重変化が顕著になる傾向があります。過度な体重増加を防ぐためには、カロリー摂取を管理し、適度な運動を継続することが重要です。

結論

体重増加はノルトリプチリンの望ましくない副作用です。体重増加が気になる場合は、医師に相談し、用量調整や別の抗うつ薬への変更を検討してもらいましょう。

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