妊娠糖尿病とは?原因・診断・治療・合併症のすべて
妊娠糖尿病は、妊娠中(主に5か月目以降)にのみ発症し、出産後に自然に消失する糖尿病です。血糖値が高い状態が続くと、胎児が大きくなりすぎて経腟分娩が難しくなるほか、出生時の黄疸や低血糖のリスクが高まります。食事療法や運動、必要に応じて経口薬やインスリン注射で血糖管理が行われます。
診断
- 全国糖尿病情報センター(NDIC)によると、妊婦100人中3〜8人が妊娠糖尿病と診断されます。
- 診断には空腹時血糖検査や、糖負荷試験(糖を飲んで1時間ごとに血液採取)などが用いられ、結果が基準値を超える場合は治療が開始されます。
食事
- 産科医は栄養士への紹介を行い、妊娠中の血糖コントロールを目的とした食事指導を受けます。
- 炭水化物の摂取量を適切に制限し、全粒穀物や果物から食物繊維を増やすことが推奨されます。
運動
- 妊娠中でも安全にできる運動として、ウォーキングや水泳が挙げられます。
- 定期的な運動は血糖をエネルギーとして利用させ、母子ともに健康維持に役立ちます。開始前に必ず医師に相談してください。
インスリン療法
- 食事と運動だけで血糖が目標範囲に収まらない場合、インスリン注射が必要になります。
- 血糖値と測定時間を記録した日誌を基に、医師はインスリン・炭水化物比(例:炭水化物2単位につきインスリン1単位)を処方します。
合併症
- 未治療の妊娠糖尿病は胎児の過大肥大、出生時黄疸、低血糖の原因となります。
- 妊娠中の糖尿病患者が特に注意すべきは子癇前症(高血圧)で、重症の場合は早期分娩が唯一の治療法です。医師は入院・安静を指示し、胎児が十分に成熟するまで管理します。
