メトホルミンHCl(メトホルミン塩酸塩)の副作用と注意点

メトホルミン塩酸塩(Metformin HCl)は、2型糖尿病の治療に用いられる経口血糖降下薬です。肝臓での糖新生を抑制し、インスリン感受性を高め、腸管からの糖吸収を減少させることで血糖をコントロールします。また、多嚢胞性卵巣症候群に伴う不妊治療にも使用されます。

商品名は「グルコファージ」「グルコファージXR」などがあり、他の糖尿病薬との配合製剤にも含まれます。

消化器・肝臓系の副作用

  • 胃腸の不快感(膨満感、吐き気、嘔吐、下痢)が最も頻繁に報告されています。消化不良、便形態の変化、腹部不快感、胸焼け、口渇、味覚障害は比較的まれです。

循環器・呼吸器系の副作用

  • 胸部不快感、潮紅、動悸が報告されています。上気道感染の頻度増加や息切れが起こることもあります。

代謝・内分泌系の副作用

  • 低血糖は単独使用では稀ですが、血糖が予想より低くなることがあります。
  • ビタミンB12欠乏が起こることがあります。
  • まれに乳酸アシドーシスが発生し、腎機能障害のある患者では特に注意が必要です。
  • ヨード造影剤使用後は、48時間以上メトホルミンを中止してください。

皮膚・爪の副作用

  • 発疹や爪の異常が報告されています。

中枢神経・筋骨格系の副作用

  • めまい、ふらつき、寒気、発汗、頭痛が起こることがあります。
  • 筋肉痛や筋力低下もまれに見られます。

その他の重要情報と注意点

  • メトホルミンは食事と一緒に服用し、空腹時の服用は避けてください。
  • 拡張放出製剤は錠剤のまま飲み込み、砕いたり噛んだりしないでください。
  • 腎不全・肝不全の患者は他の血糖降下薬に切り替えることが推奨されます。
  • 低血糖・高血糖の症状を理解し、食事を抜かないよう指導してください。

糖尿病 - 関連記事