血糖値の異常と健康への影響
正常血糖値
ハーバード医学院のエドワード・S・ホートン博士(ジョーリン糖尿病センター臨床研究部長)は、血糖値は測定時間帯によって変動すると指摘しています。空腹時(朝食前)の正常範囲は70〜100 mg/dLです。食後の正常上限は約135〜140 mg/dLとされています。
糖尿病患者の感受性
糖尿病患者は血糖値の変動が大きく、過度の高血糖(ハイパーグリセミア)や低血糖(ハイポグリセミア)が健康に深刻なリスクをもたらします。血糖を適切に処理できないため、定期的な測定と必要に応じた調整が不可欠です。
高血糖(ハイパーグリセミア)
血糖値が180〜200 mg/dLを超えると高血糖と診断されます。この状態では腎臓が糖を再吸収しきれず、余分な糖が尿中に排泄されます。血糖が400〜500 mg/dLに達すると、意識障害や認知機能低下の危険があります。
低血糖(ハイポグリセミア)
糖尿病患者が血糖値を60〜65 mg/dL以下に下げると、空腹感や震えといった症状が現れます。食事で血糖を上げればすぐに回復しますが、放置すると意識消失やけいれんに至ります。
非糖尿病者の血糖変動
非糖尿病者の低血糖は「反応性低血糖」と「空腹性低血糖」に分類されます。前者はエピネフリンやグルカゴン感受性の異常が関与すると考えられ、後者は血糖が50 mg/dL以下になる状態で、医師の診察が必要です。一方、非糖尿病者の高血糖は肥満、摂食障害、サイクリック嘔吐症候群、特定の薬剤、胃排出遅延などが原因となります。
