2型糖尿病のための栄養ガイドライン
事実
2型糖尿病患者は、体内で十分なインスリンが産生されず、摂取した食物の糖を処理できません。食物中のブドウ糖は血流に残り、最終的に腎臓へ運ばれ、尿として排泄されます。治療の一環として、食事の種類と量を管理し、体内で生成されるインスリンが糖を効率的に処理できるようにします。
重要性
食事量が少ないと、分泌されるインスリンで十分に糖を処理できる可能性が高まります。食品の中には、含有する栄養素により消化が容易なものがあります。例えば、果物や野菜は必須ビタミンやミネラルがそのまま含まれ、分解する必要がありません。一方、精製された砂糖や加工食品などの複合炭水化物は、まず基本単位に分解され、その後インスリンが糖を取り込み細胞へ運びます。この二段階のプロセスは、利用可能なインスリンに余分な負担をかけます。
指針
2型糖尿病の方への栄養指針(Palo Alto Medical Foundation)では、過体重の場合は体重減少、血糖コントロール、糖尿病に伴うリスクの予防・遅延が基本とされています。具体的には、果物や野菜を豊富に取り入れ、糖分の多い食品は極力控える食事プランを実践します。炭水化物は適量を摂取し、過剰な炭水化物食品は制限します。また、食事回数を見直し、1日3回の大食事ではなく、少量を6回以上に分けて摂取することが推奨されます。これにより血糖値の変動が抑えられ、低血糖のリスクも低減します。少量を頻回に摂ることで、体が糖を処理しやすくなります。
推奨食品
個人差はありますが、糖尿病患者でも果物や野菜を過剰に摂取することはありません。魚や皮を取り除いた鶏肉・七面鳥も積極的に取り入れましょう。赤身の赤肉は適量にとどめます。精製された白砂糖・小麦粉・白米の代わりに、全粒のもの(玄米、全粒粉)を選びます。ライ麦やパンプキンニックなどの全粒粉パンを食べましょう。高カロリーの甘いデザートは避け、アルコールは控えめに、できれば摂取しない方が望ましいです。
メリット
2型糖尿病の栄養指針を守ることで、薬物治療から離脱できる可能性があります。また、糖尿病に伴う重篤な合併症や疾患のリスクを低減できます。過体重の場合は体重を減らすことで、体調が改善し、健康維持の可能性が高まり、見た目にも好影響があります。
