糖尿病とは

糖尿病は血中のブドウ糖(グルコース)濃度を体が適切に調整できなくなる疾患です。インスリンの分泌が不足するか、インスリンが十分に働かないため、血中のブドウ糖が細胞に取り込まれず、血液中に残ります。その結果、エネルギーが必要な細胞が燃料不足に陥り、様々な臓器や組織に障害が生じます。米国糖尿病協会では、主に1型と2型の2種類に分類しています。2型はインスリンが十分に作られない、あるいは細胞がインスリンに抵抗することが原因で、最も一般的です。1型は主に子供や若年成人に発症し、インスリンが全く産生されない状態です。

倦怠感(疲労感)

糖尿病が進行すると、体はブドウ糖をエネルギーとして利用できなくなり、代わりに脂肪を燃料に変えてエネルギーを産生しようとします。この代謝切替には余分なエネルギーが必要となり、結果として「とても疲れやすい」感覚が現れます。

原因不明の体重減少

糖尿病の初期段階では、食事量が増えているにも関わらず体重が減少することがあります。血糖が高い状態が続くと、余分なブドウ糖が尿中に排泄され、同時に水分も失われるため、脱水とともに体重が減ります。

過度の渇き(多飲)

血糖値が上昇すると腎臓は余分なブドウ糖を尿に排泄しようとしますが、その過程で大量の水分も失われます。体は血液を薄めようと脳に信号を送り、結果として強い渇きを感じます。

過食(多食)

インスリンは食欲を刺激する働きがありますが、血糖が高い状態が続くとインスリンが過剰に分泌され、脳に「もっと食べてエネルギーを補給しなさい」という信号が送られます。そのため、食欲が増し、過食につながりますが、結局は体重が減少することもあります。

免疫機能の低下と傷の治りにくさ

高血糖は白血球の働きを阻害し、細菌やウイルスに対する防御力が低下します。その結果、感染症にかかりやすくなり、傷の治癒が遅れることがあります。特に尿路感染や皮膚感染が頻繁に起こります。

精神状態の変化と視界のぼやけ

血糖が急激に上昇すると、視力が一時的にぼやけることがあります。また、イライラ、混乱、極度の倦怠感や苛立ちなど、精神的な変化も見られます。これらの症状が現れたら、早めに医療機関で検査を受けましょう。