2型糖尿病とは何か?原因・症状・診断・治療・予防まで解説
2型糖尿病の概要
2型糖尿病は、食物をエネルギーに変えるインスリンの働きが不十分になる慢性疾患です。インスリンの分泌が不足するか、体がインスリンに対して抵抗性を示すため、血糖がエネルギーとして使われずに血中に蓄積します。
原因
正確な原因は不明ですが、以下の要因が関与すると考えられています。
- 遺伝的要因:家族に2型糖尿病患者がいると発症リスクが高まります。
- 体重:過体重や肥満は主要なリスク要因です。体重が増えるほどリスクは上昇します。
- 運動不足:身体活動が少ない人は発症しやすいです。
- 食生活:飽和脂肪酸やトランス脂肪酸、コレステロールが多い食事はリスクを高めます。一方、食物繊維や全粒穀物を多く摂るとリスク低減につながります。
- 年齢:45歳以上になるとリスクが上がります。
- 人種・民族:アフリカ系アメリカ人、ヒスパニック系、アメリカ先住民、アジア系アメリカ人は白人に比べリスクが高いとされています。
主な症状
2型糖尿病は徐々に進行するため、初期には自覚症状がほとんどありません。主な症状は以下の通りです。
- 極度の口渇
- 頻尿
- 過食感(空腹感)
- 倦怠感
- 視力のぼやけ
- 手足のしびれやチクチク感
- 皮膚感染症の頻発
- 傷の治りが遅い
診断方法
血糖値を測定する血液検査で診断します。空腹時血糖が126 mg/dL以上、または随時血糖が200 mg/dL以上の場合、糖尿病と判定されます。
治療法
生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせて血糖コントロールを目指します。
生活習慣のポイント
- 体重減少
- バランスの良い食事(低脂肪・高繊維)
- 定期的な運動(週150分以上の中強度運動が推奨)
- 禁煙
- ストレス管理
主な薬剤
- インスリン療法
- メトホルミン(Glucophage)
- スルホニルウレア系(グリピジド、グリブリド)
- チアゾリジン系(ピオグリタゾン、ロシグリタゾン)
- DPP-4阻害薬(シタグリプチン、リナグリプチン)
- GLP-1受容体作動薬(リラグルチド、エキサナチド)
- SGLT2阻害薬(エンパグリフロジン、カナグリフロジン)
合併症
血糖コントロールが不十分だと、以下のような重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
- 心血管疾患(心臓病、狭心症)
- 脳卒中
- 失明(糖尿病性網膜症)
- 腎不全(糖尿病性腎症)
- 神経障害(末梢神経障害)
- 切断(足潰瘍や感染症が進行した場合)
予防策
確実な予防法はありませんが、次のような健康的な生活習慣でリスクを低減できます。
- バランスの取れた食事(野菜・全粒穀物中心)
- 定期的な運動
- 適正体重の維持
- 禁煙
