食道pHモニタリング(胃食道逆流症の診断)

多くの健康な人でも時折胸やけや酸っぱい胃もたれを経験しますが、逆に頻繁に起こる場合は胃食道逆流症(GERD)という疾患になります。GERDは、放置すると出血や潰瘍といった合併症を引き起こす恐れがあります。食道pHモニタリング(通称:携帯型酸性プローブ検査)は、GERDの有無を客観的に判断するための重要な検査です。

準備

  • 検査前日の深夜以降は、食事・飲料・喫煙を控える必要があります。また、検査の24時間前からは特定の薬剤の服用を中止するよう指示されることがあります。交感神経ブロッカー、アルコール、制酸剤、ステロイド、抗コリン薬、H2受容体拮抗薬、プロトンポンプ阻害薬などは、結果に影響を与える可能性がありますので、医師に相談の上、服用を中止してください。

検査手順

  • 医師は細いチューブを鼻から食道へと挿入します。挿入時に軽い嘔吐感があることがありますが、違和感は一時的です。モニターは1〜2日間装着したまま、通常通りの生活を続けます。チューブはウエストや肩に装着した装置に接続され、食道内のpH変化を連続的に記録します。検査終了後は診療所で装置を取り外します。

効果

  • 食道pHモニタは、酸が逆流した瞬間をすべて記録します。そのデータに基づき、医師はGERDの有無や重症度を評価できます。既存の治療が効果を示さない場合でも、モニタリングにより治療が効かない原因を特定する手がかりとなります。

利点

  • 内視鏡やバリウム造影といった画像診断も併用されますが、pHモニタリングは逆流の頻度と強度を定量的に把握できる点で優れています。これにより、最適な治療法や薬剤の選択が可能になります。

留意点

  • 近年は使い捨て型のバッテリ駆動モニタも登場しており、検査終了後に体内から自然に排泄されます。鼻カテーテルを長時間装着しなくて済むため、患者の快適さが向上しますが、咽頭部での測定はできません。検査の適応や機器の選択は、必ず担当医と相談してください。

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