pHが上がると消化に役立つのはなぜ?
胃酸(胃のpH)
胃は塩酸(HCl)を分泌し、pH1.5〜3.5という強酸性の環境を作ります。この酸性は以下の役割を果たします。
- 食べ物と一緒に入ってくる有害な微生物を殺菌または増殖抑制する。
- 酵素ペプシンを活性化し、タンパク質の分解を開始する。
胃内のpHが上昇すると酸性が低下し、上記の機能が阻害され、消化不良を招く可能性があります。
小腸(小腸のpH)
小腸は栄養素の大部分が消化・吸収される場所です。ここで働く酵素はpH6.0〜7.5程度の弱アルカリ性が最適です。
膵臓から分泌される重炭酸イオン(HCO₃⁻)が胃から送られる酸性のキームを中和し、適度にアルカリ性の環境を作ります。
この範囲内でpHが上がると、アミラーゼ(炭水化物)、プロテアーゼ(タンパク質)、リパーゼ(脂質)といった酵素が正常に働き、消化が促進されます。
ただし、pHが過度に高くなると酵素活性が低下し、逆に消化が阻害されます。
まとめ
胃では強酸性が不可欠であり、小腸では弱アルカリ性が酵素活性を助けます。消化系全体でバランスの取れたpHが保たれることが、最適な消化につながります。
