食物繊維の消化を助ける要素とは?
食物繊維を分解する主な酵素
人間の体内や腸内細菌は、食物繊維を分解するためにいくつかの酵素を産生しています。
- アミラーゼ:炭水化物(デンプンなど)をグルコースなどの小さな分子に分解します。
- セルラーゼ:腸内細菌が作り出す酵素で、植物細胞壁の主成分であるセルロースを分解します。
- ヘミセルラーゼ:同じく腸内細菌由来で、セルロースと並んで植物細胞壁に含まれるヘミセルロースを分解します。
- ペクチナーゼ:果物や野菜に多く含まれるペクチンを分解する酵素です。
- キシラナーゼ:腸内細菌が産生し、植物細胞壁に含まれるキシランを分解します。
酵素以外の働き
酵素だけでなく、噛むことによる機械的な砕きや、胃でのかき混ぜ(蠕動運動)も食物繊維の細断に寄与します。
大腸での発酵とその産物
小腸で消化されなかった食物繊維は大腸へと送られ、そこで腸内細菌によって発酵されます。発酵の結果、短鎖脂肪酸(SCFA)や水素、二酸化炭素、メタンといったガスが生成されます。
生成された短鎖脂肪酸は大腸の上皮細胞に吸収され、エネルギー源として利用されます。
