憩室症(憩室病)とは

憩室症は、大腸の壁に小さなポケットや膨らみ(憩室)ができる状態です。結腸が収縮する際に過度の圧力がかかると、特にシグモイド結腸にこれらの膨らみができやすくなります。膨らみが増えると結腸壁が肥厚し、腸管が狭くなるため、排便時に強い不快感を伴います。

主な症状

シグモイド結腸が肥厚・狭窄すると、以下のような症状が現れます。

  • 排便時の痛みや違和感
  • 便秘や下痢が交互に起こる
  • 腹部膨満感やガスがたまりやすい

症状は軽度の場合は我慢できることもありますが、日常生活に支障をきたすことがあります。

予防と対策

症状が重くなる前に予防できる方法があります。食事と水分摂取が鍵です。

  • 食物繊維(20〜30g/日)やふすま、全粒穀物を積極的に摂取する
  • 十分な水分(1日2リットル程度)を飲んで腸内を潤す
  • 規則正しい食生活と適度な運動で腸の蠕動を促す

外科的治療

肥厚が進行し、薬物療法だけでは改善しない場合は手術が検討されます。手術では、憩室炎が起きた病変部位を切除し、健康な腸管を再接続します。

早期に診断された場合は、人工肛門(コロストミー)を作らずに済むことが多く、非緊急手術では術後の回復も比較的速やかです。

軟便剤の利用

一時的に症状を緩和したいときは、軟便剤が有効です。軟便剤は便の硬さを和らげ、排便時の圧力を低減します。市販の代表的な製品には、プシリウム(イヌリン)やメチルセルロースがあります。

ただし、根本的な治療ではないため、長期的には食事改善や医師の指導に従うことが重要です。