サルモネラ感染の症状と対策
サルモネラとは
サルモネラはヒトや動物の糞便に存在する微小な細菌で、主にサルモネラ・ティフィムリウムとサルモネラ・エンテリティディスが米国で多く見られます。感染すると下痢や嘔吐といった消化器症状が現れます。米国では年間約4万件のサルモネラ感染が報告されており、約400人が急性サルモネラ症で死亡しています(CDC)。
主な症状
感染後12〜72時間で症状が出始め、典型的なものは以下です。
- 下痢(時に血液や粘液が混じる)
- 嘔吐・吐き気
- 発熱
- 腹部痙攣
- 寒気、発汗、倦怠感、頭痛、脱水症状
症状は軽度で4〜7日で自然に改善することもありますが、重症例では入院が必要となります。特に乳幼児や高齢者は重症化しやすいとされています(CDC)。
稀な合併症(リート症候群)
サルモネラが腸外へ拡散すると、稀に「リート症候群」と呼ばれる症状が現れます。主な症状は以下の通りです。
- 関節痛・関節炎
- 結膜炎や眼の刺激感
- 排尿障害
これらの症状は数週間から数年続くことがあり、抗生物質治療が必要になる場合があります。
動物由来と人為的影響
動物が糞便を摂取し、その後屠殺された肉や卵、乳製品にサルモネラが含まれると、表面だけでなく内部に菌が埋まっているため、調理過程で完全に除去できません。そのため、食材自体が感染源となり、衛生管理が不十分な食品従業員が扱う食品よりも重篤な症状を引き起こすリスクが高まります。
リート症候群と抗菌薬耐性
リート症候群の治療には抗生物質が使用されますが、米国では家畜の成長促進目的で抗菌薬が過剰に使用されており、耐性菌の出現が問題視されています。その結果、サルモネラ感染に対する抗菌薬治療が効果を示さないケースが増加しています。
注意点と予防策
リート症候群が進行すると慢性関節炎や、最悪の場合は致死に至る可能性があります。予防のためには以下を徹底しましょう。
- 生肉・生卵は十分に加熱する
- 調理器具や手をこまめに洗浄・消毒する
- 乳製品は加熱処理されたものを選ぶ
- 高リスク群(乳幼児・高齢者)は特に注意する
症状が重い、または持続する場合は速やかに医療機関を受診してください。
参考情報
本記事の情報は米国疾病予防管理センター(CDC)や Drugs.com などの公的機関・医療情報サイトを元に作成しています。
