長期間続く胃痛の主な原因とは?

胃の痛みは軽度の不調から命に関わる重篤な病気まで、さまざまな状態のサインです。痛みの部位や出現・緩和のパターンから原因を推測できることが多く、早めの診断が重要です。

胃潰瘍

胃や小腸の粘膜が侵食されることで起こる潰瘍です。約半数はヘリコバクター・ピロリ感染が原因とされ、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の使用や刺激の強い食べ物(辛いもの・酸性のもの)も悪化させます。

典型的な症状は上部腹部の焼けるような鈍痛で、食事や制酸薬で一時的に楽になることがあります。治療はプロトンポンプ阻害薬(例:オメプラゾール)と、ピロリ除菌のための抗生物質(アモキシシリンやテトラサイクリン)を併用します。

胃食道逆流症(GERD)

胃酸が食道に逆流し、食道粘膜を刺激する状態です。酸性・辛い食事や過度なストレスが誘因となり、胃酸分泌が増加します。

主な症状は胸やけ、胸部の灼熱感、胸部や喉の不快感です。食べ物の逆流や嚥下困難を訴える人もいます。制酸薬やプロトンポンプ阻害薬、食生活の改善が基本的な治療法です。

炎症性腸疾患

近年増加傾向にある腹痛の原因として、過敏性腸症候群(IBS)やクローン病、潰瘍性大腸炎、セリアック病などが挙げられます。遺伝的要因と環境要因が関与し、特定の食事やストレスが症状を悪化させます。

炎症性疾患では、動きを伴う痛みが強く、排便で緩和されることがあります。発熱や下痢を伴うことも多く、免疫抑制薬や抗炎症薬、食事療法が併用されます。

胃がん

胃の細胞が制御不能に増殖する癌です。胃癌には腺がん(胃型・びまん型・腸型)など複数のタイプがあります。

初期症状は食欲不振や胸やけ、消化不良程度ですが、進行すると腹痛、吐血、膨満感、体重減少などが現れます。症状が他の胃疾患と類似するため、早期発見は難しいです。治療は手術、化学療法、放射線療法の組み合わせが中心です。

注意喚起

胃痛が2週間以上続く場合は、早めに医師の診察を受けましょう。検査によってがんや潰瘍などの重篤な疾患を除外し、最適な治療方針を決定できます。

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