憩室炎とは

憩室炎とは

憩室炎は、消化管にできた小さな嚢(憩室)が感染を起こす疾患です。憩室は腸の粘膜が刺激される部位にできる袋状の膨らみで、主に60歳以上の高齢者や食物繊維が不足しがちな食生活の人に多く見られます。感染の原因ははっきりしませんが、憩室の壁が弱くなり細菌や便がたまりやすくなることが考えられています。

主な症状

人によって症状は異なりますが、最も一般的なのは左下腹部の痛みです。その他、発熱、悪心、排便の変化、腹部の圧痛、膨満感、嘔吐、体重減少、直腸出血などが報告されています。

リスク要因

40歳以上の方、食物繊維が不足し運動不足の方、肥満や過体重の方は憩室炎を発症しやすいとされています。

合併症の可能性

治療が遅れると、腹膜炎や腸閉塞、膿瘍・瘻孔(ろうこう)の形成、直腸出血などの重篤な合併症を起こすことがあります。症状が疑われる場合は速やかに医師の診察を受けましょう。

治療法

軽度から中等度の憩室炎は、医師の管理下で安静にし、約3日間の液体食を行った後に徐々に食物繊維を増やすのが一般的です。痛みが強い場合は、市販の鎮痛剤で対処できます。憩室炎は細菌感染なので、必ず医師の処方する抗生物質が必要です。重症例は入院し、点滴や強力な抗生剤で治療します。

穿孔、膿瘍、瘻孔、再発が認められる場合は手術が検討されます。主な手術は以下の通りです。

  • 腸切除術(病変部を切除し、残りの腸を再接続)
  • 腸切除+人工肛門造設術(直腸が損傷した場合に人工肛門を作成)
  • 膿瘍ドレナージ(膿瘍を排出し清掃)

生活習慣の改善

憩室炎の予防には、食物繊維を豊富に含む食事と十分な水分摂取が重要です。また、便意を我慢せずトイレに行く習慣や、定期的な運動も効果的です。

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