コラーゲン性大腸炎とは?

コラーゲン性大腸炎は、炎症性腸疾患(IBD)の一種で、クローン病や潰瘍性大腸炎に比べて症状は比較的軽いことが多いです。大腸粘膜の生検で、結合組織(コラーゲン)の層が厚くなることが確認された場合に診断されます。リンパ球性大腸炎と非常に似ており、顕微鏡的検査で診断されるため「顕微鏡的大腸炎」と総称されます。

症状

主な症状は慢性的な下痢です。下痢は毎日続くこともあれば、断続的に現れることもあります。急に発症し、失禁を伴うこともあります。1日20〜30回の排便があるケースも報告されていますが、一般的には1日4〜9回程度です。腹部の痙攣、膨満感、吐き気も伴うことがあり、下痢による脱水症状に注意が必要です。

罹患率

高齢者に多く見られ、女性の方が男性よりも罹患しやすいとされています。原因は明確ではありませんが、細菌やウイルス感染、自己免疫疾患が関与している可能性があります。糖尿病、関節リウマチ、甲状腺疾患など、他の自己免疫疾患を併発している患者も少なくありません。

発症に関係する薬剤

以下の薬剤は症状を悪化させることがあります。非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)※アスピリンやイブプロフェンは避け、代わりにアセトアミノフェンを使用してください。その他、胃酸分泌抑制薬のランソプラゾール(プレバシッド)やラニチジン(ザンタック)、抗うつ薬のセルトラリン(ゾロフト)、抗血小板薬のチクロピジン、糖尿病薬のアカルボース(プレコース)も注意が必要です。

食事の工夫

多くの患者は数週間で自然に改善しますが、食事の見直しが症状緩和に役立ちます。アルコール、脂肪分の多い揚げ物、辛い食べ物は控え、カフェインや乳糖を含む乳製品も避けると良いでしょう。代わりにヨーグルトやプロバイオティクスのサプリメントを取り入れると腸内環境が整います。豆類、キャベツ、カリフラワーなどガスを発生しやすい食材も控えてください。

その他の治療法

食事療法で効果が不十分な場合、ロペラミド(イモジウム)などの止瀉薬やビスマス製剤(ペプトビスモル)を使用します。症状が重度・長期化した場合は、ステロイドや免疫抑制薬が処方されることがあります。稀に、炎症が広範囲に及ぶ場合は外科的に炎症部位を切除する手術が検討されます。

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