小腸細菌過剰増殖(SIBO)の原因・診断・治療法
小腸(小腸)は胃から大腸へ食物を運ぶ消化管です。小腸と大腸には食物分解を助ける腸内細菌が常在していますが、場合によっては小腸内の細菌が過剰に増殖することがあります。これを「小腸細菌過剰増殖(SIBO)」と呼びます。
原因
- 長期的な抗生物質の使用
- 胃酸の分泌低下(胃切除術や胃酸抑制薬の使用)
- 放射線治療やその他の腸内環境の乱れ
腸内の保護細菌が減少すると、有害細菌が抑制されずに増殖し、栄養吸収不良や慢性的な下痢、腹部膨満感、ガス、腹痛などの症状が現れます。
診断
主な診断方法は次のとおりです。
- 培養検査:鼻から細長いチューブを通し、胃・小腸まで到達させて細菌を採取し培養します(X線透視下で実施)。
- 水素呼気テスト:検査前に12時間絶食し、テスト用糖質を摂取後、15分ごとに呼気中の水素とメタンを測定します。検査は通常3~4時間続きます。
治療
治療の基本は腸内の善玉菌バランスを回復させることです。
- 短期的な抗生物質療法(1〜2週間)で過剰増殖した細菌を抑制し、栄養状態と症状を改善します。
- 抗生物質に対する耐性リスクを考慮し、プロバイオティクスを併用または長期的に使用することがあります。
- 根本的な治癒は難しいため、症状が再発しないように長期的な管理が必要です。
