クローン病活動性指数(CDAI)
概要
CDAI(Crohn's Disease Activity Index)は、クローン病の重症度と症状を評価する指標です。8つの項目にそれぞれ重みを付け、寛解や治療効果を判定します。
歴史
1976年、米国国立協同クローン病研究グループが、クローン病患者の病態を統一的に評価できる指標としてCDAIを開発しました。多くの患者が共通して抱える症状や問題点を基に作られました。
機能
CDAIは患者の症状のスナップショットを数値化し、治療前後の比較基準として用います。定期的に測定することで、症状が改善・悪化・維持のどれに当たるかを把握できます。
評価項目
CDAIは以下の8項目を加重して算出します。
- 標準体重からの偏差(×1)
- 1日あたりの液性便の回数(7日間平均、×2)
- 腹痛の程度(7日間平均、×5)
- ヘマトクリット値の偏差(男性47%、女性42%を基準、×6)
- 全身状態の自己評価(7日間平均、×7)
- 腹部腫瘤の有無(×10)
- 合併症の有無(×20)
- 下痢に対するロモチルまたはオピエート使用(×30)
メリット
CDAIは主観的な患者の訴えだけでなく、客観的な数値も組み合わせて治療効果を定量化します。スコアが70点以上減少すれば、治療は効果的と判断されます。
留意点
スコアは時間とともに変動するため、継続的なモニタリングが必要です。治療効果が低下したり、寛解・再燃が起こる際にCDAIを再評価し、適切な対応を行います。
