クロストリジウム・ディフィシル(C. difficile)感染による大腸炎とは?
定義
Clostridioides difficile(旧称Clostridium difficile)は、芽胞を形成する細菌で、主に腸内に感染します。芽胞は口や鼻から体内に取り込まれ、抗生物質使用後の腸内環境が乱れたときに増殖しやすくなります。
主な発生場所
この細菌は病院や介護施設など、患者が多く集まる環境でよく見られます。ベッドパン、床、患者の爪の間などの表面に芽胞が付着しています。
原因とリスク要因
C. difficileは抗生物質によって腸内の正常菌叢が乱れたときに過剰増殖し、偽膜性大腸炎などの炎症を引き起こします。免疫力が低下している高齢者や乳幼児は特にリスクが高いです。
症状
主な症状は水様性下痢、腹部のけいれん、発熱です。治療が遅れると下痢が激しくなり、脱水や重篤な腸炎へと進行することがあります。
治療法
まず原因となる抗生物質の使用を中止し、C. difficileに特異的な抗生物質(メトロニダゾール、バンコマイシン、フィダキシモシンなど)で治療します。加えて、脱水を防ぐために十分な水分補給が必要です。
