腹痛の原因と対処法
はじめに
腹痛は「胃の痛み」「お腹の痛み」などさまざまな呼び方がありますが、軽度の不快感から命に関わる重篤な疾患まで、原因は多岐にわたります。症状の原因を正しく把握し、必要に応じて早めに医療機関を受診することが重要です。
軽度の原因
消化不良・胃腸炎
食べ過ぎや脂っこい食事、ストレスなどで胃酸が逆流すると、膨満感やげっぷ、ガスが出やすくなります。これが消化不良です。ウイルスや細菌が原因の胃腸炎(いわゆる「胃腸風邪」)でも、腹部の痛み・吐き気・下痢・痙攣が現れます。どちらも市販の制酸剤や整腸剤で対処可能です。
食中毒
食品に細菌、ウイルス、化学物質が混入すると食中毒を起こします。腹痛は最初の症状で、続いて痙攣、下痢、嘔吐が現れます。化学的食中毒は30分以内に症状が出ることが多く、ボツリヌス菌による中毒は特に激しい腹痛を伴い、命に関わることがあります。
潰瘍(胃・十二指腸潰瘍)
胃酸が胃や小腸の粘膜を侵食すると潰瘍が形成され、焼けるような痛みが出ます。食事や制酸剤で一時的に緩和されますが、潰瘍が穿孔すると出血や腹膜炎を引き起こし、緊急手術が必要です。
重大な症状
腸閉塞・穿孔
腸閉塞は腸管が詰まり食物・液体・ガスが通過できなくなる状態で、激しい腹痛が特徴です。潰瘍や異物、感染により腸壁が穿孔すると、内容物が腹腔に漏れ重篤な感染(腹膜炎)を招きます。いずれも直ちに医療機関での処置が必要です。
警告サイン
虫垂炎
虫垂が炎症を起こすと、へそ周辺から右下腹部にかけて痛みが強くなります。放置すると穿孔し、腹腔全体に感染が広がります。
その他の疾患
クローン病、膵炎、憩室炎などの消化器疾患や、NSAIDs(鎮痛薬)などの薬剤も胃粘膜を傷つけ腹痛を引き起こすことがあります。
まとめ
腹痛は原因に応じて対処法が異なりますが、激しい痛みや嘔吐・下痢が続く場合、血便や発熱がある場合は早めに医師の診察を受けましょう。
