クローン病に対する中国ハーブ療法
治療法
中国の漢方では、クローン病の治療に消化に優しい食事と抗菌・抗炎症作用のあるハーブを組み合わせます。代表的な処方としては、シナモン、ナツメグ、ジンセン、甘草を配合した「真仁養臓湯」や、別名「香砂六君丸」と呼ばれる「六君子湯」などがあります。
甘草(カンゾウ)
多機能な治癒ハーブである甘草は、他の薬草と併用して消化器系の症状に用いられます。One Earth Global Sourcebookによれば、甘草にはフィトエストロゲンと呼ばれる抗酸化・抗炎症成分が含まれています。消化不調には、1日あたり2gの甘草粉を摂取することで腸壁を強化するとされています。クローン病では腸の損傷が進行しやすいため、腸の強化は重要です。
生姜(ショウガ)
生姜は古くから消化促進と胃痛緩和に用いられるハーブです。粉末と蜂蜜を混ぜた形で使用されることもありますが、クローン病に対しては新鮮な生姜をそのまま摂取する方が効果的です。炎症と痛みの軽減に加え、免疫力を高め、寄生虫や腸感染症から守ります。
フェンネルの種子
フェンネルは消化を助けるハーブとして処方されます。スープや家禽料理の香り付けにも使われますが、クローン病による炎症や膨満感を抑える効果があります。漢方では「小茴香(ショウカ)」と呼ばれ、必要に応じて一握りを噛んで摂取します。
高麗人参(ジンセン)
漢方では人参は「気」を高めるとされ、全身の治癒力を促進します。クローン病の発作後の回復を早めるために、乾燥粉末で1日1〜3gが推奨されます。ただし、就寝前に摂取すると睡眠を妨げることがあり、高熱を伴う患者には不向きです。
薬物相互作用
甘草とジゴキシンの併用で相互作用が報告されていますが、研究では明確な相互作用は確認されていません。ジゴキシンを服用中の方は、甘草をサプリメントとして取り入れる前に必ず医師に相談してください。
