脳性麻痺児のための保護者ガイド

脳性麻痺(CP)は、脳に起因する障害の総称で、子どもの身体の動きやバランスの協調に影響を与えます。出生後数年以内に診断され、筋肉が弱くなったり硬直したりします。欧米では千人に2〜4人が罹患し、早産や低体重出生児のリスクが高いとされています。

症状と診断

  • 現在のところ根本的な治療法はありませんが、症状は進行しません。早期に診断し、適切な治療計画を立てることが症状の軽減に最も効果的です。筋肉の協調が取れない、硬直や痙攣様の動き、細かい動作が困難、歩行時に足を引きずる、過度のよだれや嚥下・発話困難などの兆候が見られたら、すぐに小児科医へ相談してください。

検査

  • 多くの子どもは1〜2歳で診断されますが、軽度の場合は4〜5歳になるまで診断が難しいことがあります。神経科医は超音波検査、MRI、CT、脳波(EEG)や血液検査などを組み合わせて、他の疾患を除外しながら診断を行います。CPは主に「痙性」「ジストニック(アテトー)」「失調性」の3タイプに分けられ、最も一般的なのは痙性です。

治療

  • 治療は大きく3つのアプローチに分かれます。
    ①薬物療法:筋緊張を緩和するためにジアゼパム(バリウム)やバクロフェン、ボトックス注射が用いられます。
    ②リハビリテーション:理学療法で筋力・運動機能を向上させ、装具やスプリントで歩行補助を行います。作業療法は日常生活動作の自立を支援し、必要に応じて車椅子や杖などの適応機器を導入します。言語療法は顔面や口腔筋の硬直に対処し、手話やコミュニケーションボードを利用することもあります。
    ③外科手術:重度の変形や他の治療が効果を示さない場合に、機能改善や姿勢矯正を目的として行われます。

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