脳脊髄炎とは?原因・症状・治療のポイント

脳脊髄炎とは

脳脊髄炎は、脳と脊髄に炎症が起きる疾患で、感染症、自己免疫反応、または有害物質への曝露が原因となります。

世界保健機関(WHO, 2023)によると、年齢を問わず誰でも罹患する可能性があります。

主な原因

  • ウイルス感染:麻疹、流行性耳下腺炎、風疹、エンテロウイルス、ウエストナイルウイルスなどのウイルスが脳脊髄炎を引き起こすことがあります。
  • 細菌感染:肺炎マイコプラズマなどの細菌も原因となり得ます。
  • 自己免疫反応:免疫系が誤って脳や脊髄を攻撃し、急性散在性脳脊髄炎(ADEM)や視神経脊髄炎(NMO)などの疾患を引き起こすことがあります。
  • 有害物質曝露:鉛、水銀、ヒ素などの重金属に接触すると、炎症を誘発することがあります。

代表的な症状

  • 発熱
  • 頭痛
  • 頸部硬直(首のこり)
  • 意識障害・精神状態の変化
  • 混乱
  • けいれん
  • 四肢の脱力や麻痺
  • 感覚異常(しびれ、チクチク感)
  • 言語障害
  • 視力障害

治療とケア

治療は原因疾患の除去と症状の対症療法が基本です。主な治療法は次のとおりです。

  • ステロイドなどの抗炎症薬で脳の炎症を抑える。
  • けいれん発作の管理には抗痙攣薬を使用。
  • 疼痛コントロール。
  • 重症例では集中治療室での管理が必要。
  • リハビリテーションとして理学療法・作業療法を行う。

早期診断と迅速な治療開始が予後を大きく左右し、後遺症のリスクを低減します。

予後

予後は原因と病勢の重さに依存します。軽症例は完全回復することもありますが、重症例では永続的な神経障害が残ることがあります。

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