アルコールデトックスの流れと注意点
デトックスの重要性
アルコール依存症の治療において、デトックスは最初で最も重要なステップです。過度な飲酒により肝臓や他の臓器が損傷している場合、体内からアルコールを完全に排除しなければ回復は始まりません。
乾燥期(デトックス)
体内からアルコールを除去するには、通常3日から7日間の期間が必要です。この期間中、脳がアルコールを欲するため、以下のような離脱症状が現れることがあります。
- 主な症状
- 発汗、震え、嘔吐、痙攣
- 重症例では、譫妄せん妄(DT)として幻覚や妄想、激しい痙攣が起こり、命に関わることもあります。
- 対処法
デトックス施設では、医師や看護師が離脱症状を緩和するために薬剤を投与します。症状の出方は個人差があり、全く現れない人もいます。
離脱後の治療
デトックスが終わった後も、身体的依存だけでなく心理的・社会的なサポートが必要です。主な薬物療法は以下の通りです。
- 抗不安薬やビタミンB1(ジアルジオン)でDTを予防
- ジスルフィラム:アルコール摂取時に嘔吐感を引き起こし、飲酒欲求を減少
- ナルトレキソン:脳の報酬系をブロックし、飲酒による快感を抑制
- アカンプロサート:アルコールへの渇望を減少
しかし、デトックスはあくまで「身体的」問題の解決に過ぎません。長期的な禁酒を目指すには、カウンセリングやAA(アルコホーリクス・アノニマス)などの心理社会的支援が不可欠です。
