幼児の鼓膜穿孔(穴あき鼓膜)の原因・症状・治療・予防
鼓膜穿孔(鼓膜の穴あき)は、感染や外傷により鼓膜に穴が開く状態です。幼児は耳管が短く、耳感染症や耳への衝撃で穿孔しやすく、また耳に物を入れることで外傷を起こすこともあります。多くの場合、特別な治療をせずに自然に治癒し、後遺症は残りません。
原因
- 中耳炎による膿や液体が鼓膜に圧力をかけ、破裂させることがあります。
- 気圧の急激な変化(飛行機の離着陸や高所での急激な気圧変化)でも鼓膜に負担がかかります。
- 強い衝撃や音(爆発音、銃声など)でも穿孔が起こります。
- 頭部外傷や頭蓋骨骨折などの重度の外傷も原因となります。
症状
- 耳からの分泌物(血液を含むこともある)が出ることがあります。
- 突発的な激しい耳の痛みが起こりますが、穿孔後は痛みがすぐに軽減することが多いです。
- 一時的な難聴、耳鳴り、めまい(吐き気や嘔吐を伴うことも)があります。
治療
- ほとんどの穿孔は2か月以内に自然に治癒します。
- 痛みがある場合は市販の鎮痛剤を使用し、感染予防のために抗生物質の内服や点耳薬が処方されることがあります。
- まれに穿孔が治らない場合は、鼓膜パッチや外科的修復が必要になることがあります。
予防
- 中耳炎は早期に治療し、鼓膜へのダメージを防ぎます。
- 風邪や鼻づまりがあるときは飛行機の利用を控えるか、離着陸時にあくびや嚥下で気圧を調整します。
- 子どもに耳に物を入れないよう指導し、綿棒などを耳に使用しないよう注意します。
- 大音量の環境では適切な耳栓などで保護します。
注意点
- 穿孔は自然に治ることが多いですが、合併症や治癒不全を防ぐために医師の診察を受けることが重要です。
