鼓膜穿孔の治療と対策

鼓膜(耳鼓膜)が破れる、すなわち穿孔すると、耳の中と外耳道の間のバリアが失われ、聴力低下や痛み、耳鳴りが起こります。多くは一時的で、自然に治癒することが多いですが、適切なケアが必要です。

原因

  • 外部からの外傷や異物の侵入。
  • 中耳炎や外耳炎などの感染症。
  • 爆発音や大音量の急激な音波による音響外傷。
  • 飛行機の降下や潜水などによる気圧変化(バロトラウマ)。

治療

多くの場合、鼓膜は数週間から2か月で自然に再生します。特別な治療が不要なこともありますが、以下の対策で回復を助けます。

  • 耳を乾燥させる:水泳や雨に濡れるのは避け、入浴時は綿球で耳を保護する。
  • 耳掃除をしない。
  • 鼻をかむときなど、耳に圧力をかけない。
  • 温めて不快感を和らげる。
  • 感染の疑いがある場合は抗生物質を服用し、必要に応じて鎮痛剤を使用する。

自然治癒が見込めない、または長期間治らない場合は、医師が外科的修復(鼓膜補修術)を検討します。

留意点

小さな永久穿孔が残ることがありますが、症状や聴力低下がなければ特別な治療は不要です。ただし、治癒期間中は水が中耳に入らないよう注意し、泳ぐ場合は専門医に相談して小手術で修復することも検討してください。

症状や生活への影響がある場合は、必ず耳鼻咽喉科の専門医に相談し、最適な治療方針を決定しましょう。

合併症

鼓膜穿孔の主な合併症は、中耳炎、永久的な難聴、さらには乳様突起炎(骨髄炎)などです。早期の適切なケアでこれらのリスクを低減できます。

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