子どもの中耳炎と外耳炎:原因・治療・耳薬の正しい使い方

中耳炎(滲出性中耳炎)とは

米国小児科学会(AAP)によると、幼児の耳感染症は毎年数百万件の診療を呼び、最も一般的なのが滲出性中耳炎(OME)です。子どもの約90%が5歳になるまでに一度はOMEと診断されます。中耳の通気管が液体や粘液で詰まると、聴力低下や痛みが生じます。

滲出性中耳炎の治療法

多くの場合、OMEは自然に改善しますが、症状が重い場合や乳児では抗生物質が必要になることがあります。慢性的に再発する子どもには、耳に小さなチューブ(耳管)を挿入する手術が検討されます。チューブは中耳の圧力を調整し、正常な聴覚を回復させます。

OMEに使用できる耳薬

軽度から中等度のOMEは抗生物質を必ずしも必要としませんが、耳薬で痛みを和らげることができます。麻酔成分を含む処方耳薬は感染を治すわけではありませんが、痛みや不快感を軽減します。

耳薬の効果的な使用方法

使用前に耳薬の容器をぬるま湯に数分浸し、温めてから滴下すると、薬剤が耳内に広がりやすくなります。子どもに使用する際は、仰向けに寝かせ、感染した耳側を上に向けてから医師の指示通りに滴下してください。

外耳炎(スイマーズイヤー)とは

米国疾病予防管理センター(CDC)は、外耳道が炎症を起こす外耳炎(otitis externa)を「スイマーズイヤー」と呼びます。汚染された水での泳ぎ、過剰な耳垢が水を閉じ込めること、綿棒などで耳道を傷つけることが主な原因です。

スイマーズイヤーに対する耳薬の使い方

米国国立衛生研究所(NIH)は、薬剤が耳道の奥まで届くように、1回に4〜5滴を滴下することを推奨しています。耳道が著しく腫れている場合は、ウィック(綿棒)を用いて薬剤を奥まで導く方法もあります。

耳薬に含まれる主な成分

  • 抗生物質:細菌感染を除去する。
  • 酸性溶液:耳の自然な酸性環境を模倣し、抗菌作用を高める。
  • ステロイド:炎症を抑制する。
  • 抗真菌剤:真菌感染に対処する。

感染の種類や重症度に応じて、適切な成分が配合された耳薬が選ばれます。

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