位置めまい(BPPV)の原因と対策

良性発作性頭位めまい症(BPPV)は、頭を特定の方向に動かすと急にめまいが起こり、周囲が回転しているように感じます。吐き気や嘔吐、視界のぼやけも伴うことがあります。原因は一つではなく、いくつかの要因が関与しています。

理論的な原因

主に2つの説があります。1つは、内耳の前庭にある耳石(カルシウム結晶)が前庭嚢(うちゅうのう)から外れ、半規管内の毛細胞に付着して異常な信号を送るというものです。もう1つは、内耳の液体(内リンパ)中に浮遊する破片が半規管のカップラに付着し、毛細胞を過敏にして頭の動きを誤って認識させるというものです。いずれにせよ、耳内の結晶が位置を変えることで頭の位置変化に対して過敏になるのが共通点です。

年齢

60歳以上の高齢者に多く見られます。加齢に伴う前庭機能の低下や視力・認知機能の衰えが、バランス感覚を悪化させ、めまいのリスクを高めます。

外傷

頭部への強い衝撃や外傷は、特に50歳未満でBPPVを引き起こす主要因です。脳震盪や頭蓋骨骨折、頚部のむち打ち症などが内耳の毛細胞や神経を損傷し、首や体の姿勢がめまいを誘発します。

内耳の問題

耳手術後の障害や長時間仰向けで寝ること、耳感染症、内耳炎(ラビリンス炎)などが前庭バランス障害を招きます。内耳の受容体が誤った情報を脳に送ることで、頭の位置と視覚情報が食い違い、回転感覚が生じます。

メニエール病

内耳に過剰な液体がたまることで起こるメニエール病も、めまい・耳鳴り・難聴を伴うバランス障害の一因です。激しいめまい発作は転倒の危険があり、緊急的な対応が必要です。

その他の原因

ウイルス感染や脳卒中、腫瘍による血流障害、片頭痛(ミグレーン)患者のめまいなどもBPPVや他の前庭障害と関連しています。

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