目の血管除去(赤い血管・斑点のレーザー治療)

レーザー手術の概要

レーザーは高出力の光エネルギーを束ねたビームです。眼科医はこの光を網膜の患部に直接照射し、周囲の組織を傷つけずに目的の血管だけを処理します。レーザー光は熱を発生させ、血管組織を焼灼(しょうしゃく)したり、組織を結合させたりします。表面にある血管を除去する際は、ビームの長さや強さを細かく調整します。

対象患者と主な原因

約30年前から眼科領域で使用されているレーザーは、現在では美容外科や視力矯正手術でも一般的です。目自体は正常に見えても、基礎疾患が原因で血管が赤くなったり、斑点が現れたりすることがあります。眼科医は網膜全体の血流状態を検査し、循環不全が認められた場合にレーザー治療を提案します。

代表的な適応例は以下の通りです。

  • 糖尿病性網膜症:糖尿病に伴う全身循環障害が原因で血管が漏れたり新生血管が増殖したりします。漏れた血管の除去や新生血管の封鎖にレーザーが用いられます。
  • 加齢に伴う血管漏れ:年齢とともに血管壁が弱くなり、出血や漏れが起こります。レーザーで問題血管を処置します。
  • 眼内真菌感染後の瘢痕形成:感染が治癒した後に余分な血管が増殖し、視界を阻害することがあります。これらの血管もレーザーで除去します。

手術の流れと回復期間

手術前の特別な準備は不要で、医師が点眼薬で眼表面を麻酔します。手術は痛みがなく、約30分で完了します。手術直後は視界がぼやけますが、数週間かけて徐々に回復します。

基礎疾患が残っている場合は、再度血管が増殖することがあります。その際は追加のレーザー治療が必要になることがあります。

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