組織レベルにおけるドライアイの影響
涙の構造
涙は3層からなる液体です。角膜に最も近い層はムチン層で、粘性を持ち眼表面全体に広がります。中間の層は水層で、角膜や結膜の栄養を供給します。最外層は脂質層で、油分が蒸発を防ぎ、眼を保護します。
涙の機能
涙は次の4つの役割で眼を健康に保ちます。
- 角膜と結膜への潤滑と栄養供給
- 外傷後の治癒促進
- 透明な角膜を清掃する「ワイパー」機能
- 感染からの防御
ドライアイの症状
ドライアイの患者は、砂粒やプラスチック片が眼にこすれるような感覚や、刺すような痛みを訴えます。目の灼熱感、粘り気のある分泌物、痛み、赤みが見られ、逆に大量に涙が出ることもあります。視界がぼやける、歪む、視力低下も起こり得ます。
ドライアイの影響
涙が不足すると、眼表面の保護と栄養が不十分となり、感染リスクが高まります。外傷や擦り傷の治癒が遅れ、角膜が損傷しやすくなります。その結果、視力低下や感染、慢性的な不快感が生じます。
原因
更年期の女性は特にドライアイになりやすく、充血薬、抗アレルギー薬、睡眠薬、抗うつ薬などの副作用でも起こります。環境汚染、煙、ほこりも要因です。関節リウマチやシェーグレン症候群でも症状が現れます。
治療法
ドライアイが疑われる場合は眼科医を受診してください。症状や原因に応じて、人工涙液や点眼薬、生活環境の改善などが処方されます。
