緑内障治療に使われる点眼薬の種類と特徴
緑内障は眼の奥の視神経が損傷し、視力が低下する疾患です。眼圧上昇や視神経への血流不足などが原因とされ、主に眼圧を下げる点眼薬で治療します。
プロスタグランジン類似薬
プロスタグランジン類似薬は眼内液(房水)の排出を促進し、眼圧を低下させます。通常、就寝前に1回点眼します。主な薬剤はラタノプロスト(商品名:ラタラン、Xalatan)、トラボプロスト(商品名:トラバタン、Travatan)、ビマトプロスト(商品名:ルミガン、Lumigan)です。ビマトプロストはまつげを長く濃くする効果もあり、まつげ育毛用製品(Latisse)としても使用されます。
β遮断薬
β遮断薬は房水の生成を抑制し、眼圧を下げます。代表的な薬はチモロール(商品名:ティモプティック、Timoptic)で、1日2回点眼します。徐脈や喘息のある方は使用に注意が必要です。
α作動薬
α作動薬も房水生成を抑えて眼圧を低下させます。一般的な薬はブリモニジン(商品名:アルファガン、Alphagan)で、1日2回点眼します。ブリモニジンとチモロールの併用製剤(商品名:コンビガン、Combigan)もあります。
炭酸脱水酵素阻害薬
炭酸脱水酵素阻害薬は房水の産生を抑制し、眼圧を下げます。代表的な薬はドルゾラミド(商品名:トルソプト、Trusopt)とブリンゾラミド(商品名:アゾプト、Azopt)で、1日2〜3回点眼します。ドルゾラミドとチモロールの併用製剤(商品名:コソプト、Cosopt)もあります。
治療の進め方
治療開始時に医師は目標眼圧を設定し、まずは1種類の点眼薬で効果を確認します。定期的に眼圧を測定し、目標に達しない場合は追加の点眼薬や併用薬を検討します。
遺伝的リスクと病状の進行
家族に緑内障の既往がある場合、発症リスクが高まります。早期発見のために眼科で定期検診を受けましょう。緑内障は痛みがなく、視野が徐々に狭くなるため、早期に治療しないと視力回復は望めません。
