硝子体切除術(ビトレクトミー)のリスクと合併症
網膜剥離は緊急の眼科疾患で、視力喪失を防ぐために速やかな治療が必要です。硝子体切除術(ビトレクトミー)は、硝子体を除去し網膜へのアクセスを確保する手術で、視力回復に不可欠な場合がありますが、いくつかの合併症リスクが伴います。
硝子体切除術とは
- 硝子体は眼球の内部を満たす透明なゲル状組織です。手術では小さな器具で硝子体を吸引し除去し、網膜や硝子体壁の治療部位にアクセスしやすくします。手術後はガスやシリコンオイルで眼球内圧を調整します。
主な合併症
神経血管緑内障
- 手術後に新生血管が形成され、排液路が閉塞することで眼圧が上昇し、緑内障が発症することがあります。約3%の患者で永久的な視力喪失につながる可能性があります。
角膜浮腫(液体貯留)
- 硝子体除去後に角膜の透明層に液体がたまり、角膜浮腫を起こすことがあります。これにより眼圧上昇、視界のぼやけ、組織障害が生じる恐れがあります。
感染症
- 外科手術全般と同様に、手術部位や眼球内部、網膜に感染が起こるリスクがあります。術中・術後の無菌管理で予防しますが、完全に防げない場合があります。
出血
- 手術前に硝子体内出血があるケースが多く、硝子体除去後に再度出血が起こることがあります。繰り返し出血すると永久的な視力喪失や重篤な眼障害につながります。
