最新の黄斑変性(加齢黄斑変性)治療法

黄斑変性は目の中心部である黄斑に障害が生じ、視力低下を招く疾患です。現時点で根本的に回復させる治療法はありませんが、進行を抑え視力を保護する新しい治療法が多数開発されています。

抗血管新生薬(アンチアンジオジェニック薬)

抗血管新生薬は、濡れ型黄斑変性に対して主に用いられ、過剰に増殖した血管の成長を抑制します。代表的な薬剤はペガプチニブナトリウム(商品名:マクゲン)や、近年ではランビズマブ(ルセンティス)、アフリベルセプト(エイレア)などがあります。投与は眼内注射で、通常は6週間ごとに繰り返します。

光凝固(フォトコアギュレーション)

レーザー光線で異常血管を焼灼し、出血や漏出を防ぎます。異常血管が中心窩(黄斑中心窩)に達していない患者に限られ、適応は比較的限定的です。

光力学療法(PDT)

光感受性物質ベルテポルフィン(商品名:ビスディン)を静脈投与し、薬剤が異常血管に集積した状態で低出力レーザーを照射します。レーザー光が薬剤を活性化させ、血管を閉塞させることで病変の進行を抑えます。

黄斑再定位手術(マクラートランスロケーション)

稀な手術ですが、中心窩周辺に健康な網膜組織が残っている場合に実施されます。網膜を剥離させ、中心窩を血管障害の少ない部位へ移動させることで、視力維持を図ります。

その他の治療法

かつては熱治療や放射線治療、亜黄斑治療が試みられましたが、効果が限定的であることが判明し、現在はほとんど行われていません。将来的には幹細胞研究や遺伝子治療が新たな治療オプションとして期待されています。

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