眼窩周囲蜂巣炎の治療と対策
眼窩周囲蜂巣炎は、目の周囲の組織に起こる非常に深刻な感染症です。症例の約80%は10歳未満の子どもに見られ、急速に拡大するため、直ちに医療機関を受診する必要があります。早期に発見すれば経口抗生物質で治療可能ですが、医師による継続的な観察が不可欠です。主な症状は、眼窩周囲の紅斑・腫脹、熱感、上下まぶたの腫れ、そして発熱です。
眼窩周囲蜂巣炎とは
蜂巣炎は皮下組織や筋肉などの軟部組織が細菌に感染した状態を指し、全身のどこでも起こり得ます。主な原因菌は黄色ブドウ球菌、化膿性連鎖球菌、インフルエンザ菌などです。皮膚の擦り傷や切り傷が感染源になるほか、結膜炎(いわゆる「ものもらい」)や副鼻腔炎から菌が眼窩へ広がることもあります。放置すると感染が眼球の奥へと進行し、軌道蜂巣炎へと発展し永久的な視力障害を引き起こす危険があります。
診断方法
診断は、感染部位からの分泌物培養、X線、CT(コンピュータ断層撮影)や血液検査によって行われます。医師は疑いがある場合、確定診断が出るまで積極的に治療を開始することが一般的です。眼窩周囲の紅斑・腫脹・熱感・疼痛が急速に広がることが最も顕著な所見です。また、帯状疱疹、喘息、鼻ポリープ、好中球減少症などの基礎疾患を併せ持つ患者で発症しやすい傾向があります。
治療法
早期に発見された場合は、経口抗生物質で治療が可能です。炎症が広範囲に及んで経口薬では効果が不十分な場合は、静脈内抗生物質投与が必要となり、入院治療が行われます。特に小児や免疫力が低下している患者は、軽症であっても入院管理が推奨されます。蜂巣炎によって膿瘍が形成された場合は、外科的にドレナージ(膿の排出)を行うことがあります。
