虚血性視神経症(AION)の治療法は?

虚血性視神経症(前部虚血性視神経症、AION)は、主に中年から高齢者に発症する眼疾患です。突然の視力低下が片目に起こり、視神経の血流障害が原因とされています。時間とともに両目に広がることもあり、視野や視力に重度の障害をもたらすことがあります。治療法は限られていますが、視力改善のための矯正や新しい治療法の研究が進められています。

症状

  • 診断時に血液検査を行い、巨細胞性動脈炎(GCA)を除外または確認します。GCAは無症状で進行しやすく、致命的になることもあり、永久的な視力喪失を引き起こします。視力低下やぼやけが最初の兆候です。

  • 非動脈性虚血性視神経症(NAAION)はGCAによるものより一般的で、予後は比較的良好です。患者の約90%が45歳以上で、男女差はありません。原因は視神経に血液を供給する動脈の血流が急激に低下することです。

予防

  • 完全に予防できる方法はありませんが、睡眠中の血圧低下が非動脈性虚血性視神経症の一因と考えられています。患者の75%が目覚めたときに視力低下を訴えることから、睡眠中の虚血が関与している可能性があります。血圧降下薬の使用や喫煙はリスクを高めるとされています。

治療

  • 眼圧を下げ、血流を改善する薬が処方されることがあります。また、単眼のみで発症した場合、低用量のアスピリンを服用することで、もう一方の眼への虚血リスクを低減できる可能性があります。GCAが確認された場合はステロイド投与が視力保存に有効です。

低視力リハビリテーション

  • 虚血自体の治療が困難なため、残存視力の活用を目指したリハビリが中心となります。拡大、コントラスト調整、まぶしさ抑制、視野欠損への対策の4領域があります。拡大鏡や高コントラストの眼鏡、サングラス、頭部に装着するクローズドサーキットテレビシステムなどが使用されます。

予後

  • 発症後数週間から数か月で視力が改善する患者は約40%です。一方、単眼だけに症状が出た患者の20〜25%が3年以内にもう一方の眼にも虚血が起こります。

目と視力障害 - 関連記事