成人の涙管閉塞の治療法

涙管が閉塞すると、涙が正常に排出されずに目が乾いたり、過剰に涙が流れたりします。新生児に多い症状ですが、成人でも加齢による目の変化、感染、外傷、腫瘍、嚢胞、結石、長期の点眼薬使用などが原因で起こります。原因に応じて様々な治療法が選択されます。

マッサージによる治療

医師は、数か月間、1日数回、目の側面に人差し指を当てて鼻の隅へ向かって優しく圧迫するマッサージを勧めます。温湿布を併用すると不快感が和らぎ、排液が促進されます。効果が見られない場合は他の治療が必要です。

洗浄と拡張

部分的に狭くなった涙点(目の内側の皮膚のひだ)に対しては、医師が涙管を洗浄しながら拡張します。全身麻酔下で行い、効果が不十分な場合は小さな切開が行われることがあります。

チューブ留置(インテュベーション)

長期間閉塞が続く場合、シリコンチューブを涙管内に挿入し、管を伸ばします。麻酔下で行い、チューブは最大6か月間留置し、取り外し時に炎症が起こることがあります。

バルーンカテーテル拡張

瘢痕や炎症で通路が狭くなった場合、バルーンカテーテルを鼻の下部にある鼻涙管に挿入し、数回膨張・収縮させます。麻酔を使用し、膨張後にカテーテルを抜き取ります。

抗生物質投与

慢性的な眼感染が原因で閉塞した場合、抗生物質で感染を治療し、結果的に涙管の閉塞が解消されます。

再建手術

他の治療が効果を示さないときは、涙嚢と鼻をつなぐ新たな排液路を作る手術が行われます。全身麻酔下で皮膚を切開し、骨に小さな開口部を作り、涙嚢と鼻腔を接続します。手術後は3〜6か月間ステントやチューブを留置し、鼻用減充血スプレーや点眼薬で感染と炎症を予防します。

目と視力障害 - 関連記事