目の処方箋を徹底解説 – 完全ガイド
眼科で受けた総合検査の結果、眼科医はメガネやコンタクトレンズ用の処方箋を作成します。処方箋に記載されている略語や数値、+/- 記号は、視力の状態や必要なレンズ度数を示す重要な情報です。年齢とともに変化することもあるため、定期的な検査が大切です。
処方箋に出てくる主な略語
- O.D.(oculus dexter) – 右眼
- O.S.(oculus sinister) – 左眼
- O.U.(oculus uterque) – 両眼
- CYL – 円柱度数(乱視の補正)
- AXIS – 乱視補正の方向(0°〜180°)
- DV – 遠距離視力(遠くを見るための度数)
- NV – 近距離視力(近くを見るための度数)
- ADD – バイフォーカル・マルチフォーカルレンズ用の追加度数
球面度数(SPH)と符号
O.D.、O.S.、O.U. の後に続く最初の数値が球面度数(SPH)です。マイナス(‑)は近視、プラス(+)または符号が無い場合は遠視を示します。絶対値が大きいほど、度数が強くなります。
円柱度数(CYL)と軸(AXIS)
続く円柱度数(CYL)も+/- の符号が付き、乱視の強さを表します。絶対値が大きいほど角膜の不規則さが強いです。AXIS はその乱視補正の向きを 0°〜180° の範囲で示します。
メガネとコンタクトレンズの違い
メガネはレンズが眼球から約12 mm 離れた位置に装着されるのに対し、コンタクトレンズは角膜に直接付くため、必要な度数が若干異なることがあります。
コンタクトレンズ処方の追加情報
- ADD – バイフォーカルやマルチフォーカル用の追加度数(低・中・高で表記されることが多い)
- D/N – D は遠距離中心、N は近距離中心の光学設計を示す
- ベースカーブ – 角膜の形状に合わせたレンズの内部曲率(通常 8.0〜10.0)
- 直径 – レンズの全体サイズ(13〜15 mm が一般的)
- ブランド・素材 – 眼科医が患者のニーズに合わせて推奨することがある
- 有効期限 – 通常 1〜2 年で、期限が過ぎたら再検査が必要
乱視(CYL)の見方
処方箋に CYL が記載されていない、または 0 の場合は、乱視がほとんどないことを意味します。
視力検査の結果表示(20/20 など)
視力は 20/20 などの分数で表されます。20/20 は、20 フィート(約6 m)の距離で、正常視力の人が同じ距離で見えるものと同等の視認性を示します。これは「完璧な視力」ではなく、平均的な鮮明さを意味します。
- 20/15 – 平均以上の視力。20 フィートで 15 フィート相当のものが見える。
- 20/200 – 視力が低下。20 フィートで 200 フィート相当のものしか見えない。
総合的な眼科検査の内容
視力測定だけでなく、周辺視野、眼球協調、深度感覚、調節力、色覚なども評価します。検査結果に基づき、メガネ・コンタクト・手術など最適な処置が決定されます。
加齢と目のリスク
加齢そのものが視力低下を必ずしも引き起こすわけではありませんが、50 歳以降は白内障、緑内障、黄斑変性などの目の疾患リスクが高まります。
目を守るための習慣
- 強い日差しの下ではサングラスとつばの広い帽子を着用する。
- スポーツやDIY作業、化学薬品を扱うときは安全眼鏡を使用する。
- 血圧管理やバランスの取れた食事で全身の健康を保つ。
定期検査の目安
- 19〜40 歳で視力に不安がある人:2 年に1回。
- 41 歳以上:最低でも年1回。
- 症状がない成人:30 歳まで5 年に1回、30〜65 歳は2〜4 年に1回、65 歳以降は少なくとも2 年に1回。
視力に変化を感じたらすぐに眼科医に相談しましょう。検診時に緑内障などの早期発見ができれば、効果的な管理が可能です。
最新の処方箋を保つことで、最適な視覚パフォーマンスが得られ、眼疾患の早期発見・治療にもつながります。
