痛風患者のための料理ガイド
かつては食べ過ぎや飲酒が原因と考えられていた痛風は、主に男性に多く見られる関節炎です。血中の尿酸が結晶化し関節に沈着することで痛みと腫れが生じます。近年は遺伝的要因や肥満・高血圧、アスピリンや利尿薬などの薬剤が関与していることが分かっています。食事も痛風発作に大きく影響し、体重管理とプリン体の多い食品の制限が重要です。
調理のポイント
ステップ1 プリン体の多い食品を制限する
プリン体は体内で尿酸に変わり、尿として排出されます。痛風患者は尿酸が体内に蓄積しやすくなるため、プリン体の摂取を減らすことが目的です。完全に排除する必要はなく、適度に抑えることが目標です。
ステップ2 高プリン体食品のリストを作り、調理時に避ける
調理前にキッチンに高プリン体食品のリストを置き、献立を考える際の目安にします。代表的な高プリン体食品は、サバやニシン、保存したアンチョビやサーディンなどの魚、腎臓や肝臓などの内臓、ガチョウや鴨などの野鳥、グレービーやブイヨンです。
ステップ3 中程度のプリン体食品は適量で摂取する
肉類、家禽、魚介類は中程度のプリン体を含みます。また、豆類(大豆、エンドウ、レンズ豆)やアスパラガス、ほうれん草、カリフラワーといった野菜も中程度です。オート麦や全粒穀物も適量で取り入れましょう。
ステップ4 低プリン体食品中心に料理する
卵はタンパク質が豊富ですがプリン体は比較的少ないです。果物やほとんどの野菜、白粉や精製された小麦粉で作ったパンやパスタも問題ありません。牛乳、チーズ、プリンなどの乳製品は血中尿酸を大きく上げません。動物系ブイヨンを使わないクリーム系スープは安全です。
ステップ5 体重管理と心血管リスクに配慮する
肥満は痛風のリスクを高め、痛風は心疾患のリスクも増大させます。糖分や油脂は直接痛風を悪化させませんが、体重減少を目指す人は控えるべきです。低脂肪・無脂肪チーズを選び、ナッツやピーナッツバターはプリン体は少ないものの脂質が多いため、適量に抑えましょう。
ステップ6 十分な水分と適切な飲料を摂取させる
痛風患者は1日あたり約10〜12杯(8オンス)の液体を摂取し、尿酸の排出を促すことが推奨されます。牛乳も有効ですが、ダイエット中はスキムミルクを1日24オンスまでに制限します。ビールはプリン体が高く、過度のアルコールは発作を引き起こすので避けましょう。
