中国ハーブによる二次無月経の治療
二次無月経は、月経が開始した後で妊娠・授乳・閉経以外の状態で、6か月以上月経が止まっている状態を指します。中医学(TCM)は体内の自然ホルモンバランスを調整することで治療を行います。
欠乏の分類
TCMは「実証(過剰)」と「虚証(不足)」の二つの概念で病を捉えます。二次無月経は血または気の不足(虚証)に起因すると考え、主に肝・脾・腎が関与します。
腎肝虚
腎と肝の栄養が不足したり、性生活が不規則であるときに起こります。主な症状は月経停止、体格の細さ、心悸亢進、失眠、背部・膝の疼痛、めまい、悪夢、胸部の詰まり、不安、ほてり、過度の発汗、舌に苔がなく亀裂がある、脈が弱いなどです。
治療に用いられる代表的な薬草は熟地黄(しゅうじおう)、山薬(さんやく)、当帰(とうき)で、腎肝の血を補います。処方例として「帰腎丸(Gui Shen Wan)」がよく使用されます。
気血虚
月経が不規則になり二次無月経に至ると、顔色が蒼白、めまい、心悸、四肢のだるさ、便がゆるい、舌が薄く淡白、脈が弱いといった気血不足の症状が現れます。
代表的な補気薬は人参(当参)、補血薬は当帰です。「八珍湯(Ba Zhen Tang)」は気血両方を補う処方として用いられます。
気滞血瘀
うつや不安、胸部の圧迫感、腹部の膨満、食欲不振、口渇、便秘、舌の側面が紫色、舌苔が黄白く粘り、脈が細く間欠的です。
治療に使用する薬は柴胡(さいこ)、当帰、白芍(はくしょう)で、肝脾を調和させる「夏薬散(Xia Yao San)」が推奨されます。
痰湿滞
肥満体質や脾虚、冷たい・生の・油っこい食事の過剰摂取が原因となります。症状は胸部の詰まり、嘔気、膣分泌物、口中に粘り痰、舌に黄白い粘り苔、脈が細滑です。
使用される薬は蒼術(そうじゅつ)、香附(こうぶ)、陳皮で、代表的な処方は「痰湿清湯(Cang Fu Dao Tan Tang)」です。
