PMDD(月経前不快気分障害)の治療法とは

PMDD(月経前不快気分障害)は、月経開始前の数週間に強い心理的・身体的症状が現れ、仕事や人間関係に支障をきたします。適切な治療により症状を軽減し、日常生活の機能を回復させることが可能です。

医療的治療

  • 向精神薬:情緒不安定や抑うつ、イライラを改善するために抗うつ薬が用いられます。フルオキセチン(プロザック)、セルトラリン(ゾロフト)、パロキセチン(パキシル)などは副作用が少なく、PMDDの女性に比較的耐容性が高いです。重度の不安にはベンゾジアゼピン系薬(例:アルプラゾラム)も処方されます。
  • 鎮痛薬:月経痛や筋肉痛などの身体的痛みには鎮痛薬が有効です。特に月経時の痙攣(月経痛)に対しては、NSAIDs(例:イブプロフェン)などがよく使用されます。
  • ホルモン療法:症状が重い場合、卵巣機能を抑制するホルモン療法が選択されます。GnRHアゴニストで排卵を抑える方法や、エストロゲン・プロゲステロンの補充療法があります。ただし、閉経様症状や骨密度低下(骨粗鬆症)のリスクが伴うため、医師とリスク・ベネフィットを十分に検討する必要があります。

生活習慣の改善

  • 食事:炭水化物と果物を増やし、塩分、糖分、カフェイン、アルコールを控えます。1日あたり1200 mgのカルシウムサプリを摂取すると、身体的・精神的症状の緩和に役立つとされています。
  • 運動と睡眠:有酸素運動を日常に取り入れ、十分な睡眠を確保することでストレス耐性が向上し、症状が軽減します。

心理療法

  • 認知行動療法(CBT):思考パターンを再構築し、ポジティブな行動と感情を促します。自己認識の向上、自己肯定感の強化、対人関係スキルやストレス管理法の習得を支援します。また、リラクゼーション法の指導によりイライラ感のコントロールが可能です。

ハーブ療法

  • イチョウ葉エキス:乳房の張りやむくみに伴う不快感を和らげます。
  • チャステベリー(ヴィオラ・オブリガータ)抽出物:イライラ、頭痛、怒りの症状を軽減すると報告されています。

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