糞便嵌塞はどのように診断するか

糞便嵌塞とは

糞便嵌塞は、硬く乾燥した便が直腸に詰まり、自然に排出できなくなる状態です。高齢者や寝たきりの方、便秘、糖尿病、パーキンソン病などの基礎疾患を持つ人に多く見られます。

診断の流れ

主に以下の2つの方法で診断します。

1. 身体診察・直腸指診

医師が腹部の膨満感や硬さ、直腸の満杯感を確認します。直腸指診では、潤滑した指を直腸に挿入し、詰まった便の硬さや位置を触知します。

2. 画像検査

必要に応じて、以下の検査を実施します。

  • 腹部X線:便の位置と形状を簡易的に把握。
  • 腹部CTスキャン:便の正確な位置や周囲組織への影響を詳細に評価。
  • 大腸内視鏡(コロノスコピー):直腸・結腸内を直接観察し、重度の場合は治療も同時に行える。

治療法

基本は「除去(ディスインパクション)」です。具体的な方法は症状の重さや患者の状態に合わせて選択します。

  • 浣腸:薬剤や水分を肛門から注入し、便を柔らかくして排出を促す。
  • 下剤:経口または座薬で腸内の蠕動を刺激し、自然排便を助ける。
  • 手動除去:医師が手袋と潤滑剤を使用して、直腸内の固形便を直接取り除く。
  • 外科手術:重度で他の方法が効果を示さない場合、外科的に便を除去する。

治療後は再発防止のため、食事・水分摂取の改善、適度な運動、定期的な排便習慣の確立が重要です。

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