軽度の心房拡大とは何か?
血圧
体内の血圧は血管の構造や自律神経など複数の機構で厳密に調節されています。動脈硬化などで血管が硬くなると血圧が上昇し、心臓はそれに対抗するために働きを強めます。その結果、血液を全身へ送り出す主要部位である心室が肥大しやすくなります。
心臓弁
心房と心室を区切る弁は、右側の三尖弁と左側の僧帽弁の二つです。弁が狭くなる(弁狭窄)と、心房と心室の間の圧力が上がります。圧力に対抗するため、心房の壁が厚くなり拡大し、血液をより強く心室へ送ろうとします。
軽度の心房拡大
上記のように弁の異常があると心房は徐々に拡大します。高血圧など生活習慣が原因で後天的に起こることもあれば、僧帽弁の先天的欠損など遺伝的要因もあります。また、原因がはっきりしない特発性のケースも報告されています。
診断
心臓の肥大は自覚症状が出にくいですが、息切れや胸部圧迫感、胸痛などが見られると医師は検査を行います。最も手軽なのは心電図(EKG)で、心電図の波形から心房肥大を示すパターンを読み取ります。心電図だけで判断が難しい場合は、超音波エコー(心エコー)などの画像診断が用いられます。
治療
治療は生活習慣の改善から薬物療法、外科手術まで幅広くあります。食事や運動で血圧をコントロールすれば心臓への負担が軽減されます。必要に応じて降圧薬や心房肥大を抑える薬が処方されます。弁の異常が薬で改善しない場合は、弁の修復や置換手術が検討されます。
